令和6年能登半島地震を受けて

令和6年能登半島地震が起きました。
どうか、1人でも多くの方が無事に避難し安全な場所で
過ごせますようにと願わずにいられません。

熊本地震を体験して、
安心できる場所、暖を取れること、食料や生活品、電力等
命を守ることが第一優先です。

その一方で、心のケアの大切さも身に染みています。
1月2日の星野源さんパーソナリティの【ANN星野源のオールナイトニッポン】は
急遽、予定を変更し生放送で配信されました。

@hoshinogen_ann

星野源さんらしい、リスナーさんからの面白いエピソードに笑って突っ込むような
〝いつも〟の放送をしながらも

「色々な思いを出してもいいよ」と地震で揺れる気持ちも汲んだ、
リスナーの皆さんを温かく包み込む時間を提供していて
聞いている私も何だかホッとしました。


そして、熊本地震後の学校再開の前のことを思い出しました。


スクールカウンセラー担当校先では先生向けに、災害マニュアルに従った
心のケア講話を任されていました。

事前に校長先生に、今、一番大切にしたいことは何かをお尋ねしたら
「日常生活を取り戻したい」と仰られました。

そこで、職員室に先生方に集まっていただきお茶菓子を用意しました。

職員室に入ってきた時は先生方皆さん、どこか余裕なく疲れ果てた方や
中にはイライラした方もいらっしゃいましたが
⁡お茶菓子を目にするとふっと表情が和らぎ

「食べていいんですか?」声が弾んでいました。


それまで、頑張らなくてはと緊張されていたのが痛いほど伝わってきました。


しばしおしゃべりの時間を作り、皆さん、お菓子を頬張りながら

心痛むこと、余裕がないこと、眠れないこと
⁡たくさんお話をし、お互いのことを労いました。


一番イライラしてたように見えた先生が終わった後に
「ありがとうございました。余裕なくなってたんで、
こんな時間があって嬉しかったです。」
と仰ったのが印象的でした。

その先生は主任で色々な役割を一手に引き受けていたそうです。


日常を取り戻す

当たり前のことが当たり前でないことを体験すると
日々の何気ないことがとても愛おしく感じます。

新学期が始まる前の今、いつもと違う感覚になっている方は
ぜひ、〝いつも〟をやっていただけるといいのかなと思います。⁡

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