【その人その人の、進み方で一歩、一歩】
2020年7月、九州豪雨で球磨川氾濫により
甚大な被害が起きました。
私は、その一つ、八代市坂本町で
心のケアとしてお邪魔する機会があり、
12月4日、2回目の訪問をしてきました。
こちらは、まだ水害の痕が残っている箇所があり、
鉄道は復旧されていません。
川の上にかけられた橋には、
その時の爪痕が残されたまま。
一度目の8月は、復興支援として建築された
「さかもと復興商店街」で。
今回は、この会を企画運営されている方のお住まいで行われました。
写真には撮りませんでしたが、
ご自宅に招かれて行き、まず驚いたのが、
河川氾濫で、鴨居の辺りまで水がきていたこと。
大正時代に建てられた家。
壁の先が剥き出しになっている箇所も
ありましたが、ボランティアの方が
泥まみれの家の泥を全て掃き出し、
柱や床もキレイに拭いてくれたとのこと。
そう言われなければ分からないほど
キレイになっていました
こちらは、今後、坂本町のコミュニティの場として活用していきたい、とのこと。
様々な方の想いがたくさん詰まった空間の中、
私は前回もお会いした方と再会しました。
心のケアのあり方に正解はありませんが
私は、「教えて、お話うかがわせて」という
想いで、皆さんのお話を聞かせていただきました。
ワークを通して、
実は前回は、まだ先のことは聞くタイミングではないと感じ、
ただただ、その時の感情や想いを話す場にしました。
今回は、先のことを聞いてみてもいいかなと感じ、
少し先のことについてもお話を聞かせていただきました。
お話を伺う中で、
皆さん、もちろん
置かれた立場はお一人お一人違うのですが、
それぞれが
一歩
一歩
歩まれている。
それは、がんばるぞ!とか前向きに!
とかではなく、
様々な想いを抱えながらも、
「今」に目を向けられているようでした。
今回は、この再建の模様を
NHKさんと熊本日日新聞社さんが
ちょうど取材をされていたので、
記者さんにも即興でお話に入ってもらいました。
12月10日「くまもとの風」という番組で
放送されます。